はじめに
こんにちは、taiです。
本日は、肩の屈曲制限になり得る大胸筋のリリーステクニックについて、説明していきたいと思います。
内容
大胸筋の作用としては、肩関節の内転・内旋・水平内転・屈曲、水平屈曲などがあります。主として肩屈曲の作用となり、なぜ屈曲制限になるのかというと、大胸筋が硬くなると肩甲骨が外転してきます。イメージとしては猫背や円背姿勢です!
円背の方は、肩甲上腕関節の制限を生じ肩の屈曲制限に繋がってしまいます。よって、大胸筋の滑走性や柔軟性を引き出すことで、肩甲骨が内転位となりアライメントが改善されることで肩の屈曲可動域向上を図ることができます。今回もダイレクトストレッチを用いて大胸筋の滑走性・柔軟性改善をお伝えしたいと思います。
①まずは肩の屈曲可動域を評価しましょう。この時に更に水平外転も追加するとより大胸筋を反映できます。
また、抵抗感が前胸部が張るのか広背筋などの後面筋が張るのかを確認することも重要です。
②仕方は図のように、鎖骨部から腋窩の部分を把持し、停止部の大結節稜のところまで筋に直行するようにダイレクトストレッチを行っていきます。
どの部位が硬いのか実施中に触診で確認することも重要です。
③最後に再評価を行い変化しているのかを確認しましょう。変化していれば成功です。また、以前硬かった箇所が緩み違う箇所に抵抗感を感じたり訴えがあった場合は、次はその部位に同様に実施していきましょう。
実施する際の留意点として、指だけで行ってしまうと圧が集中し疼痛を誘発したり、しっかりと筋が伸張されない可能性がある為、筋を把持したら腕や体全体で動かす様に行うと効果的に伸張できると思います。また、ペースメーカーが留置されていたり、点滴が入っている場合は、大胸筋のダイレクトストレッチは禁忌となりますので、きちんと情報収集や皮膚を観察して行うようにしてください。大胸筋は肩屈曲など代償筋として用いやすい為、緩んだ後は良肢位での肩回りの筋トレを実施することが重要です。(肩甲骨の内転運動など)
誰でもできる!大胸筋のリリーステクニック - YouTube
まとめ
いかがだったでしょうか?今回は、肩屈曲制限になりやすい大胸筋のダイレクトストレッチについてお伝えしました。多くの患者さんで硬くなっていますので、是非アプローチを行い良肢位での肩の運動が行えると良いと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ダイレクトストレッチシリーズ