セラピスト向け

[必読]正常動作を臨床で活用するにはここに着目する!!

 

はじめに

こんにちは、taiです。

本日は寝返りや起き上がり動作のポイントを依然のブログでご紹介しましたが、なぜ正常動作を知る必要があるのかを私見中心にお話ししたいと思います。あるポイントに着目することで大幅に臨床での評価の視点が変わりましたので最後まで読んでいただければと思います!詳細な起居動作に関しては以前のブログからご確認ください。⇒極める!寝返り動作の評価ポイント!    極める!起き上がりの評価ポイント

内容

なぜ今回、このようなテーマになったのかというと、私自身が正常の動作を知ることで、評価の精度が向上しどこが問題となっているのかに気付けるようになったからです。一例を挙げてみましょう。例えば、起き上がりの際に図のように動作パターンになってしまい柵を使わないといけないケースがいたとします。その際に、見られる現象として①頭部が伸展位、②肩甲骨が下制・内転してしまう、③腰背部の過緊張が生じている(反り腰)④移動させる下肢が床を押しているなど複数が問題点として挙げられます。では、ここからどこに着目していけばよいのでしょうか?大事なのは動く順番です!

非効率なパターン

まず初めに、背臥位の時点で脱力位がとれ、局所に過緊張が生じていないかを確認する必要があります。その後、動く順番としては、①頭部の挙上(非移動側上肢の構えや移動側上肢の挙上含む)②移動する肩甲骨の前方突出・外転が生じ③体幹の回旋(腹斜筋などの腹部前面)が生じることで右側の肘に頭部を含めた上半身の重心をのせていく(on elbowの完成)、と同時に下肢をベッド端に下ろして端坐位を完成させる。

効率的なパターン

この正常動作の順序を抑えたうえで、実際に動作を行っていただきます。すると、見るポイントが全身から局所へ絞られませんか?(初めは背臥位、次に頭部から…)

私自身も以前より正常動作が重要と教わってきましたが、臨床でどのように活用すればよいのか分かりませんでした…。しかし、特に見られる現象の順序に着目することで、全身を漠然と捉えていた評価がポイントを絞って評価でき問題点に抽出が早く行えるようになったと実感しています。

ちなみに、頭部の挙上ができていないのに肩甲骨の前方突出ができる、といった順序をとばして動作を遂行することはありません!基本的には順序通りに確認しできていない箇所が問題点として挙げられ、優先してアプローチしていく必要があります。(背臥位で頭頚部の伸展、腰部の反り腰などの過緊張が生じている場合は抑制させるなど…)

まとめ

いかがだったでしょうか?今回は、“正常動作を知り見られる現象の順序に着目することが重要である” ことをお伝えしました。これらを踏まえることで、評価の精度が向上し、何にアプローチすればよいのかが明確になるかと思います。また、この見る目を持つことで様々な所で応用できると臨床を通じて感じています。是非皆さんも、実践してみて下さい!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

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