患者様・ご家族向け

便秘の原因はどこにある??食事から改善しましょう!

はじめに

こんにちは、taiです。

本日は便秘に関してどこの臓器が深く関与しているのかをお伝えしたいと思います。

病院でも患者さんの訴えとしてよく聞かれる便秘ですが、どうして生じるのでしょうか?

★便秘とは,週 2 日以下しか排便がない状態、と定義されています。

便秘のひどい方だと3日や4日も出ない方も結構いらっしゃいますよね。

また、どちらかというと男性に比べ女性の方が便秘になりやすいと思います。

便秘が続くことで、食欲不振や腹痛、無気力などの様々な悪影響を及ぼし、動くことにも多くの問題を起こす便秘。。

結論から申し上げますと、なんとなくイメージもついてる方もいるかと思いますが特に関与している臓器は…大腸です!!

その大腸について触れていきましょう!

内容

健常人は一日に平均1㎏の食物と2Lに飲料を摂取しています。

そして食物が消化管を通過していく時間は

胃:1-4時間

小腸:2-8時間

大腸:10-40時間

食物の消化管での総通過時間は30-100時間(平均40時間)になると言われています。

この中で胃や小腸の通過時間は一定だが、水分の吸収が行わえれる大腸の通過時間は個人差(食事の内容にもよる)が大きくなります。

⇒この通貨時間が遅くなると便秘になり早くなると下痢になってしまうわけです。

下図は大腸の通過時間となりますが、TCTというのが大腸全体での通過時間となります。

※RCT=右側の大腸通過時間、LCT=左側の大腸通過時間、RsCT=S状結腸通過時間、大腸をそれぞれ分けた時間となります。

この研究では、大腸の通過時間を男性の非便秘群、女性の非便秘群、女性の便秘群に分けて調べたものになります。

すると、男性の非便秘群の方が女性の非便秘群と比べ大腸の通過時間が早い傾向となっています。

また、赤丸で囲んだ女性の非便秘群と便秘群と比べると約3倍も女性の便秘群の方が大腸の通過時間が長くなっています。

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大腸の通過時間が約110時間というと約4日間程大腸に留まることになります…

便秘には、いくつかの種類がありますが上記のような大腸の通過時間が低下することによる便秘を大腸通過時間遅延型と分類されています。

今回は、大腸通過時間遅延型便秘の改善の為の食事療法をみていきたいと思います。

※参考文献:高野正太,慢性便秘症に対する食事療法,運動療法,理学療法を私なりにまとめたものになる為、詳しく知りたい方は原著をご確認ください。

食物繊維の摂取量が不足している場合には食物繊維の適正な摂取が慢性便秘治療に有効であるとされている

健康成人において食物繊維は大腸通過時間を短縮し,便の重量を増加させたとの報告があります.しかし、食物繊維摂取は排便回数を増加させるが,便性状や治療効果には影響しないともあります。しかし、食物繊維は水分を含むことにより便性状と量を改善するとも報告されており、料理などで工夫していくことで更に効果的となります!

繊維を摂る上での工夫

①玄米、白米に雑穀を添加する、②パンを好む場合:玄米パンや胚芽パン,クルミパン、③そば※うどんより繊維が多く含まれています.

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根菜類にも繊維が多く含まれていますが,過剰摂取は腹部膨満や硬便の原因になるので,海藻類,果物などに含まれている水溶性繊維が推奨されています。

日本人においては小麦由来の食物繊維より米やおからを含む豆類由来の食物繊維が便秘予防に有効と報告されている。

コーヒー摂取量が多いほど便秘が少なく,一方で菓子類,パン類,緑茶,ウーロン茶については摂取量が多いほど便秘が多かった。

ヨーグルトなどの乳酸菌食品が便秘対策に有効であるとの報告は多くみられる※近年,腸の運動を左右する要素で注目されているのが腸内細菌であり,消化,吸収,腸管運動さらには免疫などにも関与しているといわれている.腸内細菌は善玉菌と悪玉菌に分けられ,前者は腸管運動を整え便秘を予防するといわれ、善玉菌を増やすには発酵食品,乳製品,大豆製品などが良いといわれている.

海外ではプルーンに関する100g/日の 3 週間のプルーン摂取により有意差を持って便回数や便性状が改善すると報告している。

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上記のような食物繊維が豊富な食物を摂取し、便秘が改善するのかを確認していきましょう!

まとめ

いかがだったでしょうか?今回は、便秘について説明しました。特に便秘と大腸の通過時間は深く関与しており、便秘の場合は通過時間が遅くなる場合はがあります。そのための改善策としては、まずは食事療法により、食物繊維を豊富に含んだものや乳酸菌食品を定期的に摂取し、便秘が改善してこれるか確認していきましょう。その他にも運動等も重要な為、お伝えできればと思います。また、便秘の種類にはいくつかの要因もありますので、なかなか改善が図れない場合は、受診も検討して下さい。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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