患者様・ご家族向け

介護予防の豆知識~Part2:虚弱な状態?フレイルとは??~

はじめに

こんにちは、taiです。

本日も、介護予防に必要な豆知識というテーマでお話ししたいと思います。

今回は、虚弱な状態を示すフレイルについてお話したいと思います。

内容

皆さんは、フレイルという言葉をご存じでしょうか??

なかなか聞きなれなかったりする方も多いのではないでしょうか?

フレイルとは、運動機能や生理機能等が低下し、心身の脆弱性が出現した状態のことを指します。

下図をご覧ください。縦軸が体力や心の予備能力を指し、横軸が加齢を指します。また、三角形の一番左側が健康で、真ん中がフレイル、一番右側が体に障害を負った状態です。

 

葛谷雅文:老年医学におけるSsrcopenia&Frailityの重要性 より改変

私たちは、若い時は縦軸の予備能力が高く、加齢に伴いこの予備能力が低下していきます。例えば、若い時に風邪を引いて2~3日寝込んだ後でも、問題なく歩けますよね?

しかし、ご高齢の方では2~3日寝込んでしまうと、その後はつまずきやすくなるなどの歩行が困難になってしまったりすることがあるのは、この予備能力が低下している為です。

そして、フレイルはこの予備能力が低下して身体に障害をきたしてしまう前の段階で、要支援・要介護になりやすい状態のことです。

では、フレイルな状態なのかを判断するには、どうすればよいのでしょうか?

それがこの簡易フレイルインデックスになります。下記表にある5項目に対して、〇の数に応じてフレイルかどうかが分かります。

tai
ちなみにプレフレイルとは、フレイルになる前段階のことです!つまり虚弱な状態になりやすいともいえます

是非、ご家族等にもやってみて、早期にフレイルかどうかを確認してみて下さい。

介護予防ガイド(平成 30 年度老人保健事業推進費等補助金(老人保健健康増進等事業)
作成者:山田実(筑波大学人間系 教授)、荒井秀典(国立長寿医療研究センター 病院長)

また、フレイルには下図に示すようによくイメージしゃすい筋力低下だけでなく様々な要因が影響することも覚えておく必要があります。

①身体的フレイル:いわゆる加齢に伴った筋力低下などのこと。これが原因で転倒しやすくなったりします。

②心理・精神的フレイル:認知症やうつ傾向になり意欲が湧かなくなってしまう状態。これにより、活動量が低下したり、介護を要す必要がでてきます。

③社会的フレイル:これは、閉じこもりなどのこと。昨今はコロナ渦で中々、人の交流が遮断されやすく、特に閉じこもり等になることが多いかと思います。これにより家からでなくなることで全身の体力低下や認知機能の低下などに繋がる恐れがあります。

④オーラルフレイル:最近では、口の中や歯を清潔に保ち、顔回りの筋力の重要性もいわれいます。

tai
高齢者の中で問題となっている誤嚥性肺炎は、寝ている時でも生じる可能性があり、食後の歯磨きはきちんとする必要があります。

そして、ここで重要なのがフレイルになったらもう手遅れというのではなく、日々の努力でまた健康に戻ることができる!!ことです。

次回は、具体的な日常生活で行える方法についてお伝えしたいと思います。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?今回は、虚弱な状態を指すフレイルについてお話しました。フレイルは筋力低下だけでなく、認知機能低下や閉じこもりなどの活動量低下など様々な要因が相互に関連しています。しかし、特に重要なのはフレイルはまた元の健康な状態に戻ることができるということです。加齢に伴い、筋力や体力が低下してしまうのは自然なことですが、できるだけ予防も含めて健康でいれるように取り組んでいきましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

介護予防の豆知識シリーズ

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