セラピスト向け

起居・歩行に対するPNFアプローチ【基礎編「①PNFとは」】

はじめに

・PNFを用いて、起居動作や歩行へのアプローチを考えたいと思います。
・今回は、「Ⅰ-①PNFとは」について説明します。

【もくじ】
Ⅰ.基礎編
PNFとは
PNF実施のための基盤について
Ⅱ.応用編
①起居動作へのアプローチ(作成中)
②歩行動作へのアプローチ(作成中)

 

①PNFとは

・PNFとは、Proprioceptive Neuromuscular Facilitation(固有受容性神経筋促通手技)のことです。
☑ Proprioceptive=固有受容性
☑ Neuromuscular=神経と筋に関すること
☑ Facilitation=促通-刺激に対して反応しやすくなること

PNFとは、生体組織を動かすことにより人体に存在する様々な感覚受容器を刺激し、神経、筋などの動きを高め、動作等を含む身体機能を向上させる方法である

※運動単位を上げることで筋出力を上げることであり、筋のボリュームが増えることではありません

 

 

※以下に図の3つの要素について簡単にまとめてみました

Proprioceptive(固有受容性)

固有受容器(感覚入力)に着目

【固有受容器とは】
1)皮膚、筋、腱、靭帯、関節包、関節軟骨、前庭・迷路器官などに様々な部位に存在する
2)固有受容器を刺激することで脳を刺激する

 

Neuromuscular(神経→筋)

神経-筋の関係に着目

【神経と筋の関係】
1)受容器からの情報が脳に入力・処理され、出力反応として「神経-筋」が活動する
2)筋の反応や活動が、動作や行動に繋がる
3)感覚入力と出力反応の関係は常に統合・連携されながら、絶え間なく「神経-筋」活動に繋がる

 

Facilitation(促通)

促通=刺激を与え「動く」反応を促すこと

【促通とは】
・興奮性のインパルスが反射中枢に達したため、反射または他の神経活動が強化・増幅されること

【促通の効果】
・「神経-筋」の活動が活発になり動作の性質が変化する
・困難だった動作が楽にできるようになる
・よりスムーズに、より正確に、より早くできるようになる

 

改めて図を見てみる

 

 

まとめ

・PNFとは、固有受容器には働きかけ、「神経-筋」を促通し、行動を楽にできる方法でした。
・なんとなく分かったところで、次回は「②PNF実施するための基盤」について調べていきます。

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