セラピスト向け

エコーの基礎-実践編-

はじめに

エコーシリーズ:実践編です☺

 

プローブの置き方
(上腕二頭筋腱を例とした実践)

・プローブ突起が内側、遠位側に当てる

1)短軸

2)長軸

 

 

撮影する組織に対して垂直にする

※垂直ではなく、斜めに当てると同じ組織でも暗く映って見づらくなる

 

 

 

プローブの持ち方

・プローブは母指と示指で保持し、その他の手指と手掌で身体に密着させる
※密着させないと画像にバラツキがでて評価が難しくなる
※惜しみなくジェルを使う

 

 

 

各組織の見え方

【骨】
・超音波をほとんど通さないので高エコー
・正常な骨は凹凸がない
→骨折、変形があると明らかな形状の異常がある

 

 

【筋】
・筋を包む筋周膜は高エコー
・筋周膜の中の筋束は低エコーになる

 

 

【腱】
・腱は高エコー
・コラーゲン線維が規則正しく並ぶ fibfillar pattern を映す
→長軸で線維が重なるような高エコーが並ぶ

 

【靭帯】
・腱と同様の映りかたをする

 

 

【神経】
・蜂の巣状となる
・神経周膜が高エコー
・神経線維束が低エコー

 

 

【血管】
・血管はほとんど反射しないため低エコー
→「ドップラー」のボタンを押すことで、静脈と動脈が分かる画像に切り替わる

 

 

まとめ

・プローブの突起は内側または遠位側に統一すると、画像を精査しやすいです。
・画像をキレイに分かりやすく写すには3つのポイントがあります。
①プローブを筋に対して垂直
②プローブを安定させる
③ジェルをたくさん着けて密着させる
・各組織にはある程度の特徴的な映り方で判断します。
→骨・筋・筋膜-筋周膜・腱-靭帯・神経・血管
・以上のことを踏まえて、次は治療編に移りたいと思います!!

 

【エコーシリーズ】
1)なぜ私たち理学療法士にエコーが必要か?
2)エコーの基礎-用語編-
3)

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