セラピスト向け

EBPTの実践(STEP2:EBPTの意義)

本日はEBPTの実践にむけて『STEP2:EBPTの意義』について解説したいと思います。

EBPTの実践
『EBPTの意義』

要点のまとめ

EBPTの意義(方法)

①根拠の妥当性を高められる(エビデンスを参照する)

②患者の意欲を促進できる(丁寧なインフォームドコンセントを行う)

③自身の問題解決の思考過程が明確になる(臨床判断を模式化する)

④多職種に介入の根拠を伝えられる(介入方針の根拠を説明する)

⑤患者の価値観や環境に配慮できる(共同関係を結ぶ)

⑥質の高い理学療法を提供できる(批判的吟味を行う姿勢)

さいごに

★彡

EBPTの意義

EBPTを行うことで、さまざまな恩恵を得ることが出来ます。

■①エビデンスを参照することで…

臨床疫学的なエビデンスを参照することで、患者の理学療法に関する臨床判断の根拠の妥当性を高める

エビデンスから一般的なトレーニングはなにか?担当患者に適応できるか?を考えていきましょう

■②丁寧なインフォームドコンセントを行うことで…

エビデンス内容、セラピストの臨床能力・経験、患者の意向・価値観を尊重した丁寧なインフォームドコンセントを行うことでラポール形成と意欲の高揚を促進する

エビデンス内容と患者の意向等を踏まえての説明が最適です

■③臨床判断を模式化することで…

抽象的な評価・治療に関する臨床判断を模式化することで、臨床問題解決における思考過程が明確になり妥当性が高まる

ひらめきで考えたトレーニングは効果がある可能性はあるが、思考過程を明確にすることで妥当性の向上や次への応用がしやすくなります

■④介入方針の根拠を説明することで…

チーム医療を展開する上で、セラピストの介入方針の根拠を分かりやすく多職種に伝えられる

患者さんの現状と一般知識を踏まえて説明できると、チーム医療が展開しやすいです

■⑤協同関係を結ぶことで…

従来のパターナリズム(父健主義:やらせる)から、パートナーシップ(協同関係)への転換を促進する

患者の価値観と環境を踏まえて関わりましょう

■⑥批判的吟味を行う姿勢を培うことで…

自己の理学療法に対して、批判的吟味を行う姿勢を培うことで、自己のバイアスに気づき、より質の高い理学療法の実践を展開することができる

自分を別の角度から見れる姿勢(メタ認知)が大切です

■さいごに

EBPTの実践として『EBPTの意義』について解説しました。

・EBPTを行うことで様々な恩恵を受けられる可能性があります。

・エビデンスを用いた治療についてはリハビリにおいて欠かせない内容になってきました。

・エビデンス用いる以外でも、患者の意向・価値観を尊重した、チーム医療を心掛けましょう。

次回は、EBPTの実践のため『STEP3:EBPTの進め方』について解説していきます。

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