セラピスト向け

【エコー検査:足】足関節外側走査

はじめに

今回はエコーシリーズの足関節外側走査です。

本日の流れ

本日は、足関節外側にある①~③の組織の走査を行っていきます。
①前距腓靭帯
②踵腓靭帯
③腓骨筋腱

臨床上多く使われるのは、①前距腓靭帯と③腓骨筋腱が多いかなと思います。
①は内反捻挫後、③は踵骨折術後の評価に使っています。

足関節外側側副靭帯

※後距腓靭帯は、場所が描出しずらく走査が困難なため今回は除外しています。


前距腓靭帯
anterior talofibular ligament : ATFL

ATFLの特徴

まず、ATFLの特徴です。
・付着部位:腓骨前端・外側関節軟骨~腓骨外側
・長さ:24.8㎜、幅:7.2㎜
※小指くらいの大きさ
・線維数:3typeに分類され2線維>1線維>3線維で多い


ATFLを描出

つぎに、外果をメルクマール(目印)にATFLを描出していきます


ATFLの評価

また、ATFLにストレス加えて変化を評価することもできます

内反ストレス

前方ストレス


踵腓靭帯
calcaneofibular ligament : CFL

CFLの特徴

まず、CFLの特徴です。
・付着部位:
腓骨前端~腓骨外側
腓骨長軸に対して約130° 後方に斜走
※ただし個体差が存在します


CFLを描出

つぎに、外果をメルクマール(目印)にCFLを描出していきます


腓骨筋腱

腓骨筋腱の特徴

まず、腓骨筋腱の特徴です。
・短腓骨筋:腓骨遠位2/3~第5中足骨
・長腓骨筋:腓骨頭~第1楔状骨足底面・第1中足骨底部に着きます


腓骨筋腱を描出

つぎに、腓骨筋の走行を描出していきます

短軸像


長軸像


まとめ

・足関節の外側にある組織について、エコーを使い走査してみました。
・私が臨床評価として使うなら、踵骨折術後で腓骨筋腱の癒着や、滑走不全が疑われるときです。
・患者さんや医師に状態を説明するときや、可動域制限などの部位の特定として活用できます。
・原因(部位)が特定できれば集中的にアプローチが可能となるばずです。

最後まで読んで下さりありがとうございました!

【エコーシリーズ】
1)なぜ私たち理学療法士にエコーが必要か?
2)エコーの基礎-用語編-
3)

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