セラピスト向け

起居・歩行に対するPNFアプローチ【基礎編「②PNF実施ための基盤」】

はじめに

・PNFを用いて、起居動作や歩行へのアプローチを考えたいと思います。
・今回は、「Ⅰ-②PNF実施のための基盤となる考え方」について説明します。

【もくじ】
Ⅰ.基礎編
PNFとは
PNF実施のための基盤について
Ⅱ.実践編
①起居動作へのアプローチ(作成中)
②歩行動作へのアプローチ(作成中)

 

②PNFの基盤について

・PNFの基盤は4つのブロックに分けられます。
・これを実施することで「促通」をより行いやすくなります。
☑ Philosophy(哲学:基盤となる考え方)
☑ Basic Principles(基本的原理:①外受容性刺激、②固有受容性刺激)
☑ Basic Procedures(基本的手段)
☑ Techniques(テクニック)

PNFとは、生体組織を動かすことにより人体に存在する様々な感覚受容器を刺激し、神経、筋などの動きを高め、動作等を含む身体機能を向上させる方法である

 

 

※以下に4つのブロックを簡単にまとめたものを記載します。

Philosophy(哲学)

・哲学=基盤となる考え方

①ポジティブアプローチ:良いところを利用して悪いところに良い影響を与えること
②機能的アプローチ:実際に必要な機能を得ること
③集中的トレーニング:目的とした部位に対して集中的に行い潜在能力を探ること
④全体像をみる:問題の起点を探ること(身体・環境)
⑤運動学習の原理を利用:段階を得て運動を学習する原理を利用すること(発達段階)

 

Basic Principles(基本的原理)
:①外受容性刺激、②固有受容性刺激

・原理=人間の本来持っている反応特性を利用し、脳(中枢神経系)に刺激(情報)を与えるもの

①外受容性刺激
1)触覚刺激:触れること
2)聴覚刺激:タイミングをみて話すこと
3)視覚刺激:目で見てもらうこと
②固有受容性刺激
1)適切な抵抗:運動の邪魔にならない抵抗を加えること
2)関節刺激:牽引を加えること
3)関節刺激:圧迫を加えること
4)伸長刺激:ストレッチを加えること

 

Basic Procedures(基本的手段)

・手段=原理を利用し、反応させる方法

①運動のパターンを利用する
②運動のタイミングを指示する
③放散を利用する:強い筋群から弱い筋群へ、神経の興奮が広がること
④加重を利用する:多くの部位や連続して抵抗を与えることで神経を興奮させること
⑤治療者の体の使い方を変える

 

 

Techniques(促通を助けるテクニック)

・テクニック=人間の身体の原理を利用し、患者の持つ諸問題を解決するための考え方とその治療手段

①Rhythmic Initiation:運動を教える
②Combination of Isotonics:筋のコントロールを教える
③Repeated Stretch(開始):筋収縮を高める(開始)
④Repeated Stretch(運動中):筋収縮を高める(運動中)
⑤Replication:目的位置を教える
⑥Dynamic Reversals:協調性を促進する
⑦Stabilizing Reversals:安定性を高める
⑧Rhythmic Stabilization:微細な安定性を高める
⑨Contract Rlax:筋のリラクセーション
⑩Hold Relax:筋のリラクセーション(痛みがある場合)

 

 

改めて図をみてみる

まとめ

・PNF実施のための基盤となる考え方を調べましたが、奥深くて、表面的にしかまとめられず、きちんと伝えきること困難でした。
・この基盤となる考え方も、日々更新しているようで、PNFをきちんと患者に適応させるためには正しい知識や技術(実技)が必要そうです。

※コースやセミナーも毎年多く開催されているため参加が理解するためには一番の近道のようです

・できれば細かくまとめていきたいですが…後々考えます!
・まずは実践してみること!次回は実践編の「①起居動作へのアプローチ」について調べていきます。

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