セラピスト向け

レッグエクステンション(内側広筋を中心とした筋力強化)

はじめに

今回は、膝を伸ばす筋肉である大腿四頭筋の筋力強化をご紹介したいと思います。
大腿四頭筋のなかでも、歩行時の膝折れ膝の不安感膝蓋骨脱臼などの改善が期待できる内側広筋を中心としたトレーニングとなっています。

特に膝関節の手術後スポーツを行っている方に是非行ってほしいです

⇩You Tubeにも実際に行っている動画をのせましたので、是非確認して一緒に行っていきましょう!

以下、ブログではYou Tubeの解説含めて行っていきます!

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内側広筋の筋力低下(筋萎縮)による障害

下肢の術後骨折後などのおいて、荷重や不可抵抗をかけられない場合、大腿四頭筋の筋活動は減少し、廃用性の筋力低下をきたします。

大腿四頭筋は大腿直筋、内側広筋、外側広筋、中間広筋により構成され、膝関節伸展として一般的に広く認識されています。

しかしながら、大腿骨長軸方向に一致した繊維配列を持つ大腿直筋と中間広筋に比べ、内側広筋と外側広筋はその繊維配列に一定の角度を有しており、他の2筋とは機能的に異なる役割があります。

内側広筋と外側広筋は、それぞれバランス良く活動することにより、膝蓋骨の安定した活動を保証し、膝関節の内外旋をも制御しています。

臨床的にこの活動性に不均等(内側広筋の筋力低下)が生じると、膝蓋骨外側脱臼等の障害を引き起こす場合があります。

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特に内側広筋は、筋萎縮が生じやすく回復しにくい(市橋.1994)ことや、荷重時の膝関節安定に重要な役割を担っている(峰久.1995)ことから、負荷抵抗をかけられない時期においても内側広筋の機能を考慮した筋力強化を実施する必要があります。

臨床上散見される内側広筋の筋力低下(筋萎縮)は、膝関節伸展不全膝蓋骨脱臼・亜脱臼障害の原因のひとつ(井上.1993)とされています。

内側広筋強化に関連した研究報告

内側広筋強化に関連した研究報告は、筋電図を用いて、股関節や膝関節の肢位や運動方向の違いが筋活動に及ぼす影響について検討されてきました。

特に股関節のおいては、股関節内転を伴う膝伸展運動(Hodges.1993)や、股関節外旋を伴う膝関節伸展運動(林.1999)によって内側広筋の筋活動が高まると報告されています。

以上を踏まえて、実際のトレーニング方法を紹介していきます。

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実際のトレーニングの方法

①内側広筋の収縮を感じる

初めに、つま先を逆ハの字にして膝を伸ばします。
ふとももの内側を天井に向けること(=股関節を外旋すること)によって、内側広筋の収縮感を強く感じることができます。

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②先ほどの運動に内転筋を加える

両側の太ももの間にこぶしを挟みます。
こぶしをしっかり挟むことで内転筋に力が入ります。
内側広筋の根本を内転筋が支えることで、内側広筋により力が入りやすくなります。

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③先ほどの運動を0~30°の範囲で行う

内側広筋を中心に鍛える場合は、膝の角度を0-30°の範囲で行います。
歩行での膝折れ感や不安感がある場合にはこの角度で練習するとより歩行での効果が発揮できます。

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④サッカーのシュートのように両足を挟みながら膝を伸ばす

サッカーのシュートのように両足に反動をつけながら膝を伸ばします。
両足に反動をつけながら行うことで、瞬発的な筋力の発揮やより強い筋力が発揮できます。

※上記の①~④の回数は10-15回くらいを目安に実施してみてください。

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まとめ

いかがだったでしょうか?今回は自宅で行える内側広筋のトレーニングをお伝えしました。特に膝痛がある方は、効果的である為、是非挑戦してみて下さい。内側広筋を意識すると効果的で、力の入れ方が分かりづらい場合は、指先で内側広筋を叩きながら行うと意識しやすくなりますので、試してみて下さい。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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