インソールの基礎知識

インソールは、健常な人に対しても効果が見込めるものと知りました。また、高齢者のバランスを改善せるために簡単に導入できるツール(Park.2021)との報告があるように、身体バランスを即時的に改善でき、数ある治療のなかでも費用対効果が高いとされています。インソールを色々な場面で使いたいと考えると、やはり基礎的な知識も知っておきたいものです。
今回は「インソールの基礎知識」について調べたので報告したいと思います

要点

1.インソールとは?

・インソールとは足底の形状に合わせて靴の中に挿入して使用する
・名称は、インソール、足底挿板、足底装具、中敷など
・主な効果は、足のアーチ支持、偏った足底圧の補正、足の形状(アライメント)補正である
・市販のインソールでは万人向けに制作されたものが多く、保温やクッション性だけの効果も多く、本来のインソール効果が得られない場合がある
・人によって足の形状が違うため、良い効果を得るには、個々の足に合わせて制作することが理想とされる

2.インソールの種類は?

・インソールには、アーチサポート、外側楔、内側楔、補高がある

3.インソールの種類ごとの効果は?

・アーチサポートの効果は、①各アーチの支持、②足底圧の分散(接地面積の拡大)である
・外側楔・内側楔の効果は、①荷重線の矯正、②側方動揺の制限である
・補高の効果は、①脚長差の補正である

4.どんな恩恵を受ける?

1.衝撃の吸収・分散
2.パフォーマンス向上
3.ケガ予防と症状軽減
4.身体バランスの補正

5.インソールに合う靴は?

・インソールの効果を得るためには、踵の保持が重要であり、スリッパなどでは効果が低くなる
・靴のタイプ、形によってインソールに適さないものもある

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1.インソールとは

・インソールは、足底の形状に合わせ制作して、靴の中に挿入して使用する。
・名称はインソール以外に、足底挿板、足底装具、中敷がある。

・主な効果は、足のアーチ支持偏った足底圧の補正足の形状(アライメント)補正である

※市販のインソールでは万人向けに制作されたものが多く、保温やクッション性だけの効果も多く、本来のインソール効果が得られない場合があります

・人によって足の形状が違うため、良い効果を得るには、個々の足に合わせて制作することが理想とされる

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2.インソールの種類

・インソールには、アーチサポート、外側楔、内側楔、補高がある

3.インソール種類ごとの効果

★アーチサポートの効果 

①各アーチの支持
・足の3つのアーチ(内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチ)が、何らかの要因で、足の骨格の配列の崩れや、足底筋群の筋力低下が起きた足に対して 、パットなどを用いてアーチ構造を支持し、正常な力の伝達をサポートする。

②足底圧の分散(接地面積の拡大)
足裏の形状に合わせたインソールは、足裏全体が接地することで、局所的な圧力が集中してできるタコ(胼胝)、筋、骨への圧力を分散することで痛みを軽減することができる。

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★外側楔・内側楔の効果

①荷重線の矯正と②側方動揺の制限
・多くの人は日常生活での少しのゆがみから、足の骨格が崩れた状態になっている。足を適切な位置に近づけることで、立つ時の荷重の位置や、それに伴う歩行時の左右への動揺を軽減させることができる。

一般的に、O脚やX脚の予防や痛みの軽減のため病院で処方されることが多いです

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★補高の効果

①脚長差の補正

少しの脚長差(足の長さの違い)で骨盤・背骨・膝は傾く。短時間では違和感だけだが、長期間の立つ・歩くを繰り返すことで、体の負荷が積み重なる。成長期を過ぎてから脚長差を治すことは難しい。脚長差の補正により、腰、膝、股関節への負担が軽減される。

インソールを使用する代表的な症例として、偏平足、開張足、凹足、外反母趾、足底腱膜炎、第1ケーラー病、第2ケーラー病(フライバーグ病)、中足骨骨折、踵骨骨折、変形性膝関節症、脚長差、胼胝(タコ)があります。詳しくは後ほど解説します。

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4.どんな恩恵を受ける?

1.衝撃を吸収・分散する
・適切なアーチ配置を実現することで、足のバネのような動きを可能として、衝撃吸収性が上がるだけではなく、一部分にかかっていた荷重を分散することができる。

2.パフォーマンスが向上する
・適切なアーチの配置が、足からの力の伝導性を向上させ、歩行速度・片足立ちなどのバランス・スポーツなどのパフォーマンスを上げることができる。

3.ケガの予防、症状が緩和する
・骨格の位置が整うことで、偏った関節・筋肉への負荷が下がりケガを予防することができる。また、圧力分散により踵骨棘やタコ、ウオノメを始めとする痛みの症状が軽減する。

4.身体バランスの補正(動きやすい体、良い運動学習)
・身体バランスが補正されることで、全身に良い運動学習が行われる。身体の運動が変化するため、動きやすい体につながる。

一定期間で身体バランスが変化することがあるため、定期的に検査し、必要に応じてインソールを修正する必要があります

5.インソールに合う靴は?

・靴のタイプや形によってインソールに適さないものもある。

インソールの良い効果を得るためには、踵の保持が重要であり、スリッパなどでは効果が低くなります

インソールの基礎知識まとめ

●インソールの良い効果を得るにはオーダーインソールが理想

●インソールの良い効果を得るには適した靴の条件がある

●インソールの良い効果を得るには体の変化に応じた定期点検が理想

●インソールの恩恵は、ケガ予防、症状改善、身体バランス補正により動きやすい体になる

●普通の生活をしている人などすべての人が対象

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参考資料

理学療法士のための足と靴のみかた.2019.

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