はじめに
・今後、理学療法士は『エコー』を使えるかで大きな差が生まれてきます。
・なぜなら理学療法士には決定的な弱点があるからです。
理学療法士の場合
・「筋力が上がりました」とMMTで評価しても、評価には主観的な差が生まれてしまいます。
・「〇〇筋のストレッチで可動域改善しました」と言っても、本当に〇〇筋が原因という評価がありません。
医師の場合
・画像診断や血液データなど様々な評価があります。
・この結果は、誰が見ても明らかなもので、第三者と共有しやすい客観的な指標が多いです。
理学療法士が医師と共有の評価を持ち、リハビリの効果を実証できる評価として、
間に『エコー』があるのでは?と感じています。
根拠に基づく理学療法
・EBPT(Evidence-based Physical Therapy)。これは、“根拠に基づく理学療法”という意味であり理学療法に客観性のある科学的根拠を与える取り組みです。
・日本は、欧米諸国に比べてこの概念に遅れがあります。
・理学療法の学会や研究会は多く存在し、研究の蓄積はあるものの、どのように臨床に応用していくかというところまで至っていないのが現状の課題なっています。
・理学療法士には非常に高い技術(スキル)を持った人が多くいます。
・患者さんを治して、感謝の言葉を次々に貰いながら、日々リハビリを行っている理学療法士も数多くいます。
・理学療法士の高い技術に科学的根拠が加わることで、リハビリの世界は大きく発展していくはずです。
超音波診断装置(エコー)のメリット
①リアルタイムに組織を観察することができる。
②組織の硬さや滑走性を知ることができる。
③炎症反応を見ることができる。
④非侵襲的な検査である。
・可動域制限の原因をリアルタイムに観察することで、リハビリの効果判定をより客観的なものにできます。
・「筋肉が硬い」「滑走性がない」「癒着がある」といった主観的発言から解放されます!
・組織の炎症反応を見ることも可能で、熱感・腫脹・発赤に加えてより信憑性のある評価を行うことができます。
・低リスクで検査が可能で、理学療法士にとって非常にメリットがあることが分かります☺
まとめ
・エコーは、理学療法士の弱点を克服する優秀なツールでした。
・エコーの、客観的な評価・指標を利用してリハビリの有効性を医師や患者へ訴えていき、『リハビリには効果があること』を科学的根拠として示していくことが必ず必要になります。
・医師や多職種と連携を図り、理学療法を理解していく努力が理学療法士の未来に繋がると考えています。
次回から、エコーの使い方の基礎から臨床応用までを、少しづつまとめていきたいと思います。
・ここまで読んで下さりありがとうございました!